ヘルパンギーナ・手足口病が大流行しています。
小児の夏風邪の代表選手であるヘルパンギーナ・手足口病が全国的に大流行しています。当院でも今年は3月あたりから見られ7月現在も毎日のように見受けられます。
幸い重症化することはごく稀で、学校保健安全法では出席停止の義務はありません。2010年に入ってから2年ごとの流行を繰り返していましたが、2024年は新型コロナ後パンデミックな流行となっています。この数年コロナで大規模な流行がなかったのも一因にあると思います。
今年は特に子から親へと移ってしまうケースが非常に多いように思います。
原因となるウイルスはエンテロウイルス群コクサッキーウイルスです。型が合えば同時感染つまりヘルパンギーナになってから手足口病になるやその逆・ほぼ同時期のダブル感染がありえます。エンテロウイルスV71型は脳炎などの合併症報告があります。
ヘルパンギーナ
ヘルパンギーナに罹ると、おおよそ1日で熱は下がることが多いですが、
突然の40度前後の発熱(大体熱出て1時間以内になる印象があります。その間に小さいお子さんは熱性痙攣も多くなります。)大人もこうなります。
喉の水疱があり喉が痛い。
小さい子はよだれが多くなる
といった特徴的な症状があります。
手足口病
熱はあっても微熱
何もしなくて良い軽症から二次感染(飛び火)で抗生剤使用する例まで様々。7日くらいで改善される。
手先にひどくなると爪が剥がれることもよくある。(コクサッキーウイルスA 16タイプ)
ヘルパンギーナに移行することもある。
などの特徴があります。
出席停止の義務はなく、症状はすぐに回復傾向に向かうことが多いので、発熱がなければ、手足のぶつぶつがあっても登校は基本的には可能です。あまりにもぶつぶつが多い場合やプールの行事ある場合は、登校を避けた方が良い場合もあります。
細かいことを言えば症状が治っても約1ヶ月は便中にウイルスが排出されるため感染力があり、流行防止目的での幼稚園などでの出席停止はあまり効果がありません。
唾液・鼻汁・便・水泡の中の液体を介して感染するため手洗いを心がけることが大切になってきます。
全く新しい点鼻インフルエンザワクチン「フルミスト」について
今日は、新しい点鼻インフルエンザワクチン「フルミスト」についてご紹介します。
1. フルミストとは?
フルミストの概要
フルミストは、鼻にスプレーするタイプの生インフルエンザワクチンです。
日本では2歳から19歳までが対象となります(海外では2歳から49歳が主流)。2003年にアメリカで認可され、2011年にはヨーロッパでも認可されました。
日本では、2024年に国内で製造されるワクチンが承認されました。
2. フルミストのメリット
痛みのない投与方法
フルミストは、鼻にスプレーするため、注射のような痛みがありません。
特に注射が苦手なお子さんにとっては理想的な選択肢です。
接種回数
通常、フルミストは1回の接種で効果があります。
効果の持続
フルミストの効果は1年間持続し、鼻腔に直接噴霧することで高い発症予防効果が期待できます。
※従来ワクチンの効果は、2〜3ヶ月です。
3. 使用開始と対象年齢
使用開始日
点鼻インフルエンザワクチンは、2024年10月1日から使用可能です。
4. こんな方におすすめ!
注射の痛みが苦手な方
フルミストは痛みを伴わないため、注射が苦手な方に最適です。
注射のワクチン接種で腕が腫れる方
従来の注射型ワクチンで副反応が強い方にも、安心して接種できます。
5. クリニックでの取り扱い
にこにこクリニックでは、2024年から点鼻インフルエンザワクチンの接種を開始します。
ただ、1クリニックに入る数は、かなり限られると言われています。
金額も今は未定です。(日本の認可が降りる前は9,000円が相場でした。)
痛みゼロのワクチン接種がすぐそこに!
本日(5/22)の記事をもとにしています。
ロンドン大学の研究グループは、「痛くないマイクロニードルポンプ」を使った新しいワクチン接種方法を開発しました。この技術により、痛みを感じずにワクチンを接種できる可能性があります。
これが実現するとかなり予防接種が楽になることは間違いありません。
試験内容と結果
ガンビアで行われた臨床試験では、以下のような結果が得られました:
参加者:45人の成人、120人の幼児、120人の乳児がランダムに選ばれて接種されました。
安全性:成人と幼児では、接種後14日間に重大な安全性の問題はありませんでした。
MRV-MNP(マイクロニードルポンプ)を使ったワクチン接種の効果は以下の通りです:
麻疹に対する効果:MRV-MNPを使用した乳児の93%が麻疹に対する抗体を獲得しました。従来の皮下注射(MRV-SC)を使用した乳児では90%が抗体を獲得しました。
風疹に対する効果:両方の方法を使用した乳児は全員(100%)が風疹に対する抗体を獲得しました。
この結果から、新しい方法(MRV-MNP)は従来の注射方法と同じくらい、もしくはそれ以上に効果的であることが分かりました。
副反応としては、接種部位の硬結(かたくなること)が幼児の77%、乳児の65%で見られましたが、すべて軽度であり、重大な副作用はありませんでした。
マイクロニードルとは?
マイクロニードルは、0.001mmほどの非常に小さな針のことです。医療や美容の分野で広く活用されています。例えば、化粧品では、マイクロニードルが肌の深部まで届いて美容成分を確実に届けることができます。これにより、通常のスキンケアよりも高い効果が期待されます。
マイクロニードルポンプとは?
マイクロニードルポンプは、電気の力を使ってワクチンを皮膚に送り込む特別な機能を持つマイクロニードルです。この技術により、皮膚の表層にわずかに刺さるだけで、痛みを感じにくく、安全にワクチンを投与できます。
今後の展望
マイクロニードルパッチ技術は、痛みのないワクチン接種を実現し、予防接種の普及に大きく貢献する可能性があります。また、ワクチンの輸送や保存が簡単になり、医療従事者がいなくても接種が可能になることが期待されています。研究グループは、さらに大規模な臨床試験を計画しており、この技術がより多くの人々に届くように努めています。
マイクロニードルパッチによる痛みのないワクチン接種は、子どもたちの予防接種のハードルを大きく下げる画期的な技術です。この方法が普及することで、世界中でより多くの人々がワクチンの恩恵を受けることが期待されます。
予防接種ワクチンについて
予防接種を受けることで、その病気に対する免疫力が作られ、発症や重症化を防ぎます。
多くの人がその予防接種を行うことで、集団の中に感染者が出ても流行を防ぐといった集団免疫効果が発揮されます。
そういうことでワクチン接種することができない人を守るということにも繋がります。
予防接種は病気に罹らなくするためではなく、かかっても重症化を防ぐためにあります。
例えばインフルエンザの場合世界中で毎年約40万人が亡くなり、日本でも毎年1万人以上が亡くなっています。
ロタウイルスワクチンについて
突発性発疹について
導入
突発性発疹は、生後6か月前後から1歳までの幼児によく見られる感染症で、ほとんどの人が経験するとされています。この病気の特徴や予防方法について詳しく説明します。
症状
突発性発疹では、高熱が3~4日間続いた後に熱が下がり、全身に薄いピンク色の発疹が現れます。この発疹は頭部や体幹を中心に広がり、顔や手足にも広がることがあります。発疹は小さな斑点や丘疹から始まり、次第に広がっていきます。発疹は触れると滑らかな感触があり、数日で徐々に薄くなっていく傾向があります。発疹の出現時には、一時的にかゆみを伴うこともあります。
突発性発疹の特徴的な経過
突発性発疹は、高熱の継続期(3~4日間)の後に解熱が現れます。解熱後、数日以内に全身にピンク色の発疹が出現し、徐々に薄くなっていきます。この特徴的な経過が突発性発疹の診断の一助となります。
原因
突発性発疹の主な原因は、ヒトヘルペスウイルス6型(HHV-6)およびヒトヘルペスウイルス7型(HHV-7)です。これらのウイルスは、感染者の唾液や接触によって広がります。感染者との接触や食器の共用などにより、ウイルスが伝播します。感染が起こると、ウイルスは体内に潜伏し、再発症や再感染を引き起こすことはありません。
突発性発疹の予防
突発性発疹の予防方法はありませんが、感染予防策をとることで感染リスクを軽減できます。感染者との接触を避けること、手洗いやうがいを徹底することが重要です。特に、突発性発疹を経験した子どもとの接触には注意が必要です。また、感染が疑われる場合や症状が重い場合には医療機関を受診することが推奨されます。
まとめ
突発性発疹は、幼児期によく見られる感染症であり、高熱の後に全身に薄いピンク色の発疹が現れます。主な原因はヒトヘルペスウイルス6型および7型であり、感染者との接触や適切な衛生対策が予防に役立ちます。予防方法は存在せず、感染を完全に避けることは困難ですが、適切なケアと医療機関の受診により症状の軽減と合併症の予防が図られます。早期の診断と適切な対応により、幼児の健康管理を行いましょう。
よく患者さんにお話している内容をAIモデルでいつでも聞けるようにしました。
麻疹(ハシカ)の流行再来!?
今年の第22週時点で麻疹患者が全国で14人との報道があり去年の罹患数を超えました。東京都で5名、大阪で3名、兵庫でも2名報告があります。
2歳以下が3名、残り11名は20代以上です。
麻疹は、麻疹ウイルスによって引き起こされる急性の全身性感染症です。 空気感染し、感染してから10~12日後に発症します。手洗い、マスクのみで予防はできません。また感染力が強く、ワクチン未接種の場合ほぼ100%罹患するとされています。
発症すると、発熱、咳、鼻水、目の充血、発疹などの症状が現れます。重症化すると、肺炎、脳炎、肺炎球菌感染症、細菌性髄膜炎、脳症、血小板減少症などの合併症を引き起こすこともあります。
麻しんワクチンは、1回接種のみでは2-5%の割合で免疫が十分には得られない場合がありますが、2回接種をすると免疫獲得率は97-99%以上とされています。日本も2回接種にしたことで、麻しんの国内発症が減少し、2015年には世界保健機関(WHO)より国内麻しん排除状態と認定されるまでに至っています。しかし、麻しん・風しん2期(5-6歳)の接種率は目標の95%に達していないこともあり、国外からの輸入感染による集団発生は未だに認められています。そのため国民全員が2回の予防接種を行い、集団免疫を高めておくことが非常に重要です。
また、麻しんの免疫が不十分な方でも、麻しん患者と接触後72時間以内にワクチンを接種することで麻しんの発症を防げる可能性があります2)(緊急接種)
麻疹に感染してしまった場合は、早めに医療機関を受診してください。麻疹は、重症化すると死に至ることもあるので、早期発見・早期治療が大切です。
麻疹の治療は、対症療法が中心です。発熱に対しては解熱剤を、咳に対しては鎮咳剤を、発疹に対しては抗ヒスタミン薬やステロイド薬を使用します。また、重症化した場合は、入院して治療を行うこともあります。
世界では年間9−15万人が亡くなり、2019年には20万人の死者が出ました。
ワクチン接種の遅れている国では死亡率が3%〜6%でさらに増える可能性があるとされています。
また、新型コロナウイルス感染症の影響で、海外でも日本でも様々なワクチンの予防接種率が下がり、2023年6月でも地域によってはインフルエンザが流行したりと感染症のブレイクアウトが起こっています。
新型コロナウイスるが5類に移行されるようになり、国際的な人の往来が徐々に増加しています。麻疹に感染した国内外からの観光客が、公共交通機関等を利用することで国内での広域的な麻しん患者発生への影響も懸念されます。
麻しんは、空気感染を含む多様な感染経路を有する感染性の強いウイルス感染症です。ワクチン接種が最も有効な予防法であることから、麻疹接種がまだや1回のみの方は接種を実施していただくようお願いします。
当院でも予約制ですが、自費の麻疹ワクチンに対応しております。
ご希望の方は、お電話やご来院時にお問い合わせください。
水いぼ治療について
水いぼは、基本は経過観察で良いと思っています。
私自身も以前は、無理やり押さえつけてピンセットで取ったり、液体窒素やペンレステープを使って除去していました。しかし再発や痕が残ることが問題視され、さらに2年くらいで消えることが多いので、基本的には経過観察することを推奨されてきていました。
あまりにも痛々しい場合は抗菌薬入りの軟膏で赤みを抑えたりしていましたが、根本的な治療には至りません。イボを掻きむしってしまい傷跡が残ってしまうこともよくありましたが、あまり問題視していませんでした。
最近、銀配合の保湿クリームが有効だと話題になっています
臨床データによると、2-3か月塗ると子供の水いぼが8割方良くなるとされています。
少量の水いぼであれば、経過観察で問題ありません。
多数の水いぼがあり、着衣などで擦れて赤くなったり血が出る場合、選択肢の1つとして使用できます。
水いぼの原因である伝染性軟属腫ウイルスは、皮膚同士が直接接触したり、プールなどでビート板やタオルを介して感染します。
小児に多く、体幹や四肢、間擦部に多く発生しています。
治療しなくても大体2-3年で自然治癒するとされていますが、数が多かったり生活に支障が出る様になる場合は、銀イオン配合のM-BFクリームによる外用剤治療適応になります。
ただし、保険適用外の自費治療であるため費用がかかります。
2,200円(税込)
水いぼで困っているご家族の方は是非ご検討ください。
インフルエンザ 今シーズンは流行する?
毎年10月からインフルエンザワクチンが始まりますが、大体この頃から「今年は〜流行しますか?」というお声をよく頂きます。
毎年この時期になると、直ぐにワクチンが足りなくなってしまいワクチン難民が増えます。
今年はコロナ感染症の流行もあり、過去最大の供給量(成人換算7千万人分)となる見込みですので、供給不足はかなり改善されると思います。
過去数年間の日本のインフルエンザ罹患者
大体ばらつきありますが、1000万人前後
それが2年前は1.4万人 去年は1000人とほぼ流行を見込めませんでした。
今シーズンはさらに注意が必要になります。
日本での流行がほぼなかったため、社会全体のインフルエンザに対する集団免疫が低下している可能性があります。
インフルエンザが3シーズンぶりに今年流行した場合、特に小児を中心に社会全体として大きに流行になる可能性があります。
インフルエンザ+コロナ第8波のダブルパンデミック(ツインデミック)の可能性もあります。
グラフ見ていただくように2021年2022年と冬にも流行を認めています。
重症者や死亡者がさらに増える可能性があります。
南半球のオーストラリアでは2020年2021年とインフルエンザ罹患者はかなり低い水準でした。それが今年はインフルエンザ罹患者が過去5年と比べ急速で感染時期も数ヶ月早くなっています。
オーストラリアは日本とは違い、随分前から特にマスク緩和がされていたのと、2年間の流行がなかったため集団免疫が低下している可能性が高いです。
今年6月に東京の小学校でインフルエンザによる学級閉鎖があったのも集団免疫の低下が原因と考えれられています。
ワクチンの有効性について
予防接種を受けることで、その病気に対する免疫力が作られ、発症や重症化を防ぐ。多くの人がその予防接種を行うことで、集団の中に感染者が出ても流行を防ぐといった集団免疫効果が発揮されます。そういうことでワクチン接種することができない人を守るということにも繋がります。
予防効果について一般的に50−90%と言われています。
妊婦さんの接種で妊婦のみならず生まれてくる子どもにも効果があります。
サル痘について
1970年にすでに発見されているウイルスです。
コンゴ民主共和国で初めてヒトの感染が確認されました。
1958年にワクチン製造用のサルのコロニーで痘そうの症状を示す疾患が発生したためにサルという名前がつきましたが、現在は宿主はサルではないことがわかっています。
国内では感染症法上の4類感染症に指定されています。
これまでアフリカ(中央〜西アフリカ)にかけて流行してましたが、
2022年5月以降、渡航歴のないサル痘患者が欧州・米国等といった世界各地で増えています。
1万6千人以上の感染例が報告されており、アフリカ大陸から5例の死亡例が報告されています。(7月22日時点)
WHOによると、現在報告されている患者の大部分は男性ですが、女性の感染も報告されています。
感染が急拡大した欧米の患者はほとんどが男性で、男性間で性的な接触があったケースが多いとされています。ただ、濃厚接触をすれば性別や年齢を問わず感染します。
- 病原体
サル痘ウイルス(ポックスウイルス科オルソポックスウイルス属)
コンゴ盆地型(クレード1)と西アフリカ型(クレード2及び3)の2系統。
コンゴ盆地型(クレード1)の方が西アフリカ型(クレード2及び3)よりも重症化しやすい。
-
感染経路
アフリカに生息するリスなどの齧歯類、サルやウサギなどウイルスを保有する動物との接触によりヒトに感染する。
また、感染した人や動物の皮膚の病変・体液・血液との接触、患者との接近した対面での飛沫への長時間の曝露、患者が使用した寝具等との接触等により感染すると考えられます。
空気感染は2022年7月28日現在は確認されていません。 -
世界での発生状況
日本での初確認が2022年の7月25日で、2022年7月28日現在国内で2例が確認されています。
いずれも男性で重症化はありません。
Geographic distribution of confirmed cases of monkeypox reported to or identified by WHO from official public sources from 1 January 2022 to 22 July 17:00 CEST -
潜伏期
潜伏期間は5〜21日と言われています。 -
治療 診断
臨床症状:
インフルエンザ様症状が0~5日続き、発熱1~3日後に痘(水疱 水脹れ)が出現、発症から2~4週間で自然治癒します。
2022年5月以降の欧米を中心とした流行では、以下のような、従来の報告とは異なる臨床徴候が指摘されています。- 発熱やリンパ節腫脹などの前駆症状が見られない場合がある
- 病変が局所(会陰部、肛門周囲や口腔など)に集中しており、全身性の発疹が見られない場合がある
- 異なる段階の皮疹が同時に見られる場合がある
診断:
PCR・蛍光抗体法など
治療:
天然痘はワクチン接種が積極的に行われた結果、1980年に地球上から根絶されました。日本国内で最後に接種が行われたのは1976年で、それ以降は接種を行なっていません。
つまり現時点ではワクチンが存在しません。また治療法もなく2022年現在では対象療法のみになります。
そもそも天然痘との違いは?
天然痘:
ポックスウイルス科オルソポックスウイルス属に属するDNA天然痘ウイルス
サル痘:
ポックスウイルス科オルソポックスウイルス属に属するDNAサル痘ウイルス
天然痘は約3000年前から世界中で流行し、ヒトのみに感染する人類の歴史の中では切っても切れない関係にありました。天然痘ワクチンの誕生で、人類が唯一撲滅させることのできたウイルスと言われています。(1980年天然痘撲滅宣言)
しかしその他のポックスウイルスに関しての研究は進みませんでした。
症状は両者とも似ており発熱症状+痘(水疱 水脹れ)症状を起こします。
私自身は天然痘は経験したことがありません。
本来ウイルスには、生き残るために感染する動物が持っている防御機能にうち勝つ遺伝子があります。そのウイルスが特定の動物へ感染力を高めその動物のみに感染するように進化する場合があります。その代表例が天然痘ウイルスです。
サル痘ウイルスはまだまだ人への感染力は弱いですが、第二の天然痘になってしまう可能性はゼロではありません。
実は1970年以降、何度も世界で流行を認めていますが流行と言っても1年で世界で数十名の感染でした。
それが2022の5月18日で世界で数名の感染者が出たのを筆頭に、7月には世界で1万人もの感染爆発が起こりました。
さらに7月25日には日本でも初めての感染者が出たため、大騒ぎになっています。
現時点では感染力も弱く、重症化もごく稀なため冷静な対応が求められます。
オミクロン株の流行もうすぐ収束する?
2021年11月30日くらいに出てきたオミクロン株ですが、ついに動物実験の報告・論文が出てきました。
当初、オミクロン株が発見された時、南アフリカ国立感染症研究所(The National Institute for Communicable Diseases)のサイトがパンク状態で、全くアクセスできませんした。
論文では各種マウスで体重減少や呼吸器症状が軽いことが示されいます。
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/34981044/
世界の新型コロナワクチン感染者推移です。
南アフリカをはじめ、世界カ国で新規患者数は徐々に減少傾向にあります。
日本ではまだまだ増加していますが、増加率自体はすでに減少傾向です。
- 東京3.0倍(1/5)→8.5倍(1/12)→4.0倍(1/19)→2.8倍(1/24)
- 大阪3.0倍(1/5)→8.2倍(1/12)→4.6倍(1/19)→2.6倍(1/24)
- 全国3.3倍(1/5)→8.5倍1/12)→3.6倍(1/19)→2.5倍(1/24)
政府の蔓延防止対策に加え、クリニック周辺の保育所・幼稚園・小学校でも休校が相次いでいます。
休園・休校に対する明確な議論がなされていないため、教育現場や働く家族の方々に混乱が生じています。
世界の増加率も減少傾向にあるので、ここ数ヶ月で急速に収束に向かうと思います。
病院をはじめクリニックでも大混乱が続いていますが、あと少しの辛抱かなと信じています。
皆様の健康を願い・マスクなしの生活が早く来ることを願います。
今期インフルエンザワクチン流行は?
2021年11月29日から12月19日までで、全国で102名となっており2020年の同時期と比べても2/3くらい減少しています。
2020年の夏に南半球で流行があったり、ニューヨーク州では例年よりも早いペースで流行しているようです。
ただ、日本では国間の行き来が他国に比べて少ない、マスク着用が多いことから大流行することはないと考えていますが、注意は必要です。
園や学校が通常運転になってから、特に乳幼児ではRSウイルス・手足口病・溶連菌・アデノウイルス・ウイルス性胃腸炎(ノロウイルス)などの感染症が大流行しました。(まだ流行しているのもあります)
その経過から特に小児では流行する可能性はあります。
ワクチン接種がまだの方は接種をお勧めします。
初めはワクチン供給不足でしたが、現在は飽和状態です。(実は毎年これの繰り返しです)
また、高齢者インフルエンザ予防接種も2022年1月31日(月曜日)まで延長されています。
手足口病・ヘルパンギーナ流行の兆し
2週間ほど前から当院で手足口病やヘルパンギーナが流行しつつあります。
実際2021年9月後半で 九州各地では流行傾向です。
https://kansensho.jp/pc/if_alert.html
まだ近畿地区ではアラートは出ておりませんが、まもなく発令されると思います。
エンテロウイルスは、エンベロープをもたず基本的には消毒効果は弱いとされています。
しかし、酸性アルコール消毒を行うことでエンベロープのないウイルスの不活化が2020年証明され、酸性アルコール消毒液を使用することでウイルスの不活化が期待されます。
手足口病やヘルパンギーナ予防には酸性アルコール消毒液をご使用ください。
赤ちゃんの夜泣き・泣き止まない主な理由
泣き止まない主な理由
- 空腹
- 眠い
- おむつ汚れなどの不快や痛み
- 中耳炎などの炎症や鼻づまり
これは見逃さないで!
ターニケット症候群(tourniquet syn.)
tourniquetとは駆血・止血の意味です。指が何かに挟まれて、血流が悪くなり、浮腫んだり赤黒くなってしまいます。最悪の場合皮膚の壊死を起こします。
おもちゃ(笛状になっている)やナットなどで生じやすいです。抜けなくなったらすぐに救急外来を受診してください。(当院では対応しかねます)
おもちゃでは見たらすぐにわかりますが、パパママの髪の毛1本でも同様のことが生じる可能性があります。手足全ての指や耳・陰茎をしっかりと確認する様にしてください。
夜泣き
生後半年頃から夜間突然泣き出す現象です。毎晩毎晩続くこともあります。
赤ちゃんや高齢者では一般的にノンレム睡眠(深い睡眠)よりもレム睡眠(浅い睡眠)の時間が長いと言われています。体の体内時計機能の未熟や変化が原因にあります。
夜泣きを確実に抑える方法は残念ながらありません。
『源氏物語絵巻』「横笛」段の「赤子の夜泣きをあやす」に夜泣きをあやす場面が出てきます。
江戸初期の『苅萱』には「夜泣きする子は七浦七里枯るる」つまり「夜泣きする子どもは出て行け」という文があり、当時から子育て世代への風当たりが強かったものと考えられます。
小さな子供に夜泣き・癇癪やひきつけなどを起こす症状を「疳の虫が騒いでいる」状態と考えられ、「虫封じ」の目的で占いや針治療をしていたそうです。日本各地に虫封じの神社も存在しています。
全く泣き止まない赤ちゃん、アパートなら隣の住民から壁越しにどんどん叩かれたり、『うるさい!』と怒鳴られる経緯はあるかと思います。(私は良くありました)
ミルクも飲まない・飲んでもすぐに泣く・吐く・おむつ変えても泣き止まない・揺さぶられても泣きやない。さらには近隣から壁を叩く音・怒鳴られる音で親はすっかりパニック。
子を揺さぶりすぎて揺さぶり症候群を疑われてしまう。近隣から警察を呼び出してしまうこともあります。思わず救急要請!救急車の中ですやすや寝ている赤ちゃん。救急外来で家族が「全然泣き止まないんです!」担当医「いや、寝てるじゃん・・」結局何もない!で返されてしまいます。
なので原因がなく夜間泣き止まなければ是非、ベビーカーで外へ連れ出すか、余裕があれば車でドライブしてみてください。ほとんどの場合、泣きつかれと振動の心地よさで寝てくれます。それでもなかなか泣き止まないこともありますが・・・
何しても寝てくれず、おんぶ紐をしながらいつの間にかフローリングの上で一緒に寝落ちしていたこともあります。
夜泣きの治療は?
基本的に治療法はありません。
睡眠リズムを整えるなど生活習慣の見直しが大事です。
東洋医学では気の流れを司る「肝気」が関与していると考えられています。症状に応じて漢方抑肝散・⽢⻨大棗湯・小建中湯などの漢方を使うこともあります。
新型コロナワクチン・ファイザーVSモデルナ
2010年5月24日からモデルナ社ワクチン接種が始まりました。ファイザー社は希釈が必要で、1本で6人分接種可能です。希釈ミスもあり大規模接種センターでよく問題になっています。
一方、モデルナ社は希釈の必要性がなく1本で10人分接種可能であり、大規模接種センターで広く使われるようになっています。
8月14日現在、日本ではこの2社が主流です。それぞれの今わかっていることをまとめてみました。
副反応はモデルナ社の方が多い?
https://www.tokyo-np.co.jp/article/124060
参照:東京新聞 TOKYO Web
厚生労働省の研究によると、モデルナ社接種後に発熱した人の割合はファイザー社接種後の2~3倍に上ると表明しています。
出典:東海テレビ https://www.tokai-tv.com/tokainews/feature/article_20210807_10506
この現象はアメリカ(CDC)の研究で2021年4月5日に報告済みです。
参照:Adverse Reactions in the US to mRNA-Based Coronavirus Vaccines
https://jamanetwork.com/journals/jama/fullarticle/2778441
2回接種で37.5℃以上の発熱はファイザー社4割に対し、モデルナ社8割。
38℃以上はファイザー社2割に対し、モデルナ社6割。
ワクチン効果はモデルナ社が上?
参照元:「デルタ株」の感染予防、ファイザー製よりもモデルナ製が有効か…米研究チーム : 医療・健康 : ニュース8月12日の読売新聞記事です。
https://www.yomiuri.co.jp/medical/20210811-OYT1T50195/
インド由来変異型ウイルス「デルタ株」に対する感染予防効果は2021年7月時点でファイザー社42%に対しモデルナ社76%という米国のデータが出ました。
デルタ株発見以前は両者とも効果に差はあまりありませんでしたが、デルタ株出現で効果に差が見られています。
アナフィラキシーについて
ある論文によると、ファイザーやモデルナの1回目の接種で即時型アレルギー症状のある189人のうち159人に2回目の接種が施行され、抗ヒスタミン薬の内服で軽快するような軽度な症状が20%でみられたのみで安全に接種できたということです。
厚労省から日本でのアナフィラキシーの頻度が、ファイザー5/100万回、モデルナ2/100万回と、インフルエンザ並みと非常に低いことがわかりました。
抗生物質や鎮痛剤の100〜1000分の1ですから、過剰な心配はいらないかもです。
モデルナアーム:COVID-arm(遅発アレルギー)について
参照元:N Engl J Med. 2021; 384:1273-1277
(Delayed Large Local Reactions to mRNA-1273 Vaccine against SARS-CoV-2)
https://www.nejm.org/doi/full/10.1056/NEJMc2102131
2021年1月から米国で報告されています。
頻度3-4% 80%以上が女性で 若い女性(中央値38歳)に特に多いです。
ファイザー社では報告例はありません。
摂取後薬1週間で出現(最短2日 最長12日)し摂取部位よりも下に現れます。
約1週間で自然消失します。
アナフィラキシーに移行した報告例はありません。1回目でモデルナアームが生じても、2回目摂取は問題がないと考えられています。皮膚症状出現は、1回目摂取よりも早まることが多いです。
参考文献:「モデルナアーム」(遅延性皮膚反応)の例
(第64回厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会副反応検討部会、令和3年度第13回薬事・食品衛生審議会薬事分科会医薬品等安全対策部会安全対策調査会資料より抜粋)
腕の痛みや痒み・腫れ熱感に関して
- 冷やす
- 抗ヒスタミン薬(https://www.niconico-cl.com/hay_fever/#a10)
- ステロイド軟膏
で症状は軽くなります
また、熱に関してもアセトアミノフェン・NSAIDs使用で症状緩和が期待でます。
副反応に備えるため摂取日の翌日の仕事や学校を調節できるようにされることが望ませしいです。
一般的に予防接種を受ける意義について
- 個人を守る(個人防衛)
- 社会を守る(社会防衛)
とういう役割があります。
予防接種を受けることで、その病気に対する免疫力が作られ、発症や重症化を防ぎます。
多くの人がその予防接種を行うことで、集団の中に感染者が出ても流行を防ぐといった集団免疫効果が発揮されます。
そういうことでワクチン接種することができない人を守るということにも繋がります。
この世にワクチンというものが誕生してから約200年が経ちます。
しかし日本のワクチン接種歴はまだ浅く、2021年時点でまだ73年。当時の平均寿命は約57歳。2020年では84歳。健康寿命(自立生活)も年々高くなっています。
ワクチンで予防できる病気(VPD)が徐々に増えてきたことが大きな要因の一つです。
ファイザー社・モデルナ社の安全性の違いは、いずれも臨床試験で安全性が承認されています。モデルナ社の方が副反応が多く出ている一方、デルタ株などには有効性が高く出ているそうです。
いずれにしてもワクチンに対しある程度の有効性があることがわかっていますので、目前の副反応云々よりもいずれかのワクチンを打てるタイミングで摂取されることが望ましいです。
RSウイルスの大流行?去年の400倍超
参照記事:産経新聞「RSウイルス感染急増 昨年の400倍超」
気になるニュースを見かけました。
小児外来でも今年は去年と比べるとはるかにRSウイルス感染症が増えています。
<参照元>感染症・予防接種ナビ
【RSウイルス感染症】調査開始以来最多の患者報告数 患者数増の三重県の病院では約20人を継続して受け入れ
この図から2017~2019年は主に38週(9月14−20日)がピーク。それ以前は秋後半から冬にかけてのピークです。
2020年は幾度の緊急事態宣言・自粛幼稚園学校停止のため流行はほぼ見られませんでした。
実際には手指消毒や手洗いなどの一般的な対策で感染予防になるのですが、大都市圏での人出の増加に伴い第24−25週(6月14−27日)にかけて急激に増加しています。
また、今年はほぼ通常通りに幼稚園学校が始まったことで子供に多い感染症は去年より全般的に増加傾向ですが、RSVの感染拡大が急速に進んでいます。
また、大人はRSVに感染しても、鼻水程度の症状です。親から子に感染させることもあります。
これまで以上に手指消毒を心がけるようにお願いします。
RSV(Respiratory syncytial virus)について
世界中に存在しています。
乳幼児で重症化しやすいのと毎年特に都市部では大流行します。
一般的に温帯地域では冬・熱帯地域では雨季に流行しやすいです。
日本では大体秋から冬にかけての流行が多いですが、近年は初夏頃から流行し始めています。
症状
基本的には鼻汁・発熱です。
重症化すると鼻汁・痰がひどくなり気道が狭くなることでヒューヒュー・ゼーゼーといった呼吸困難をきたします。
また、気管支炎・肺炎などの下気道感染を起こします。
梅雨や台風の時期に多い子どもさんの咳症状についての動画
RSVは乳幼児の肺炎の原因の50% 気管支炎の50~90%と報告されています。
1歳になるまでの69%が罹患すると言われています。そのうちの1/3が肺炎・気管支炎を起こし重症化するリスクが高いです。年齢を重ねるにつれ症状は軽くなります。もちろん大人にも感染しますが、熱が出ることはごく稀で軽度の鼻風邪症状のみです。だから気が付かない間に親から我が子に感染していたなんてことはよくあります。
因みに乳幼児では毎年6~83%が再感染を起こします。
高齢者でも重症化することがあり、高齢者施設や重症心身障害児者施設などで集団感染することがあります。
治療
基本は鼻吸いと、気管支炎症状を抑えるための対症療法がメインとなります。
呼吸があまりにもしんどい場合、入院で酸素投与などの呼吸器管理が必要になります。基本的にRSVを倒す抗RSV薬などは存在しません。
予防は?
RSV はエンベロープで覆われているウイルスです。
ウイルスの表面が脂質のエンベロープで覆われている場合はアルコール消毒でウイルスが失活(死ぬ)します。つまりアルコール消毒の効果があります。
エンベロープのないウイルスにはアルコールの効果は弱いです。
エンベロープウイルス(消毒効果あり)
- RSウイルス
- コロナウイルス(新型コロナ含む)
- インフルエンザウイルス
- ヘルペスウイルス
- 風疹ウイルス
- B型C型肝炎ウイルス
エンベロープのないウイルス(消毒効果弱い)
- ノロウイルス
- ロタウイルス
- アデノウイルス
- ポリオウイルス
- エンテロウイルス(コクサッキーウイルスなど)
文献:国立感染症研究所状況
紫外線を正しく知り、十分なスキンケアを!
だんだん紫外線が気になる時期になってきました。
骨の成分に必要なビタミンDを作るため、日光浴で紫外線を適度に浴びることは大切ですが浴びすぎには御用心です。
赤ちゃんは骨の成長に必要なビタミンDが不足しがちです。
ビタミンD低下で体内のカルシウムが減り、痙攣や0脚(クル病)の原因になります。
妊婦や授乳中のお母さんは、ビタミンD不足にならないよう、普段から食事に十分に気をつけるほか、適度な日光浴が必要です。
日焼けしすぎないように日差しの強い時間帯(昼間)を避け、帽子やベビーカーの日除け利用しましょう。
細かいですが日焼けには2種類あります。
参照:紫外線環境保健マニュアル2020-環境省-
http://www.env.go.jp/chemi/matsigaisen2020/matsigaisen2020.pdf
サンバーン(SUN BURN):紫外線照射数時間後から現れる。肌が剥け痛みや水膨れ起こす。
サンタン(SUNTAN):赤い日焼けが消失した数日後に出現。肌が黒っぽくなり数ヶ月のこる。
紫外線を浴びすぎることで以下の原因になりやすいです。
紫外線(Ultra Violet)について
紫外線にはUV-C、UV-B、UV-Aがあります。
参照:紫外線環境保健マニュアル2020-環境省-
http://www.env.go.jp/chemi/matsigaisen2020/matsigaisen2020.pdf
日焼けと関係があるのは地表へ到達するUV-B、UB-Aです。
日焼け止めはこの2つの紫外線を防ぐ働きがあります。
UV-B:サンバーンの原因
UV-A:サンタンの原因
紫外線の浴びすぎを防ぐには
紫外線の曝露でにさまざまな健康被害が生じます。
小さい頃から適切な紫外線対策を行うことで、健康な肌を保つために大切な生活習慣の一つです。
参照:紫外線環境保健マニュアル2020-環境省-
http://www.env.go.jp/chemi/matsigaisen2020/matsigaisen2020.pdf
- 紫外線の強い時間帯(昼間)を避ける
紫外線分布
https://www.data.jma.go.jp/env/uvindex/index.html?elem=0&area=0&lat=34.2&lng=138.53&zoom=5
- 日陰に行く
- 日傘・帽子・サングラス・服や布で肌を覆う
- 日焼け止め(サンスクリーン剤)の使用
日焼け止めにはUV-B、UB-Aの紫外線を防ぐ効果があり、紫外線防止剤が含まれています。日焼けによるシミ・そばかすを防ぐのが目的です。
参照:紫外線環境保健マニュアル2020-環境省-
http://www.env.go.jp/chemi/matsigaisen2020/matsigaisen2020.pdf
紫外線防止剤には紫外線吸収剤と紫外線散乱剤の2種類があります。
紫外線吸収剤:白くならない アレルギー稀にあり。
紫外線散乱剤:白くなる アレルギーほぼなし。
子供用や敏感肌用のものは紫外線散乱剤のみを使用しているものが多いです。
日焼け止め効果(SPF:Sun Protection Factor ,PA:Protection grade of UV-A)とは
SPF:UV-Bを防ぐ指標 最大値50 それ以上50+
(SPF15以上で皮膚癌のリスク・老化の兆候を減らすと言われています)
PA:UV-Aを防ぐ指標 最大表記++++
一般的な使い方
日常生活(散歩・買い物) : SPF 5〜20 PA++
軽いスポーツやレジャー :SPF 20〜30 PA++〜+++
炎天下でのレジャー・マリンスポーツ:SPF 30〜50 PA+++〜++++
塗り方と量
塗るタイミング:外に出る前
参照:紫外線環境保健マニュアル2020-環境省-
http://www.env.go.jp/chemi/matsigaisen2020/matsigaisen2020.pdf
汗や顔を触ることで日焼け止めは落ちてしまうので2・3時間ごとの重ね塗りが大事です。
→保湿剤の塗り方についてはこちら
よくある質問
肌に塗る順番について
一番気になるところです。
以下の順番が推奨されています。
- 軟膏(ワセリン・ステロイド・保湿剤 この順番はどれでも良いです)
- 日焼け止め
- 虫除け
★当院では、ベビー用・大人用の日焼け止めフォームの販売をはじめました。
新型コロナワクチン接種スタッフ6名の経過
本日で新型コロナワクチン2回接種を終えました。1回目、2回目とも左肩接種でした。
うち5名は事前にアセトアミノフェンを投与しています。
副反応について、以下のようなことが書かれています。
※参照元:https://www3.nhk.or.jp/news/special/coronavirus/vaccine/qa/detail/qa_05.html
一番多いのが接種した腕の痛みだと思います。
接種したスタッフ6名の経過をまとめてみます。
2回目の方が全員副反応が強く、6名中4名が発熱が出ました。
摂取時
- 針の入る痛さのみ
- さしたことも気がつかない
- 注入痛みなし
- 痛い
- 1回目は痛さを感じない人も多かったですが、2回目は全員痛みを感じていました。
直後(別室で15-30分待機)
- 直後痛みなし
- 少しヒリヒリ
- 触ると痛みあり
1時間経過
- 徐々に腕の痛み
- 腕も痛みやだるさが少しずつ強くなる
4時間経過
- 接種部位腫脹あり(1名)
- 日常生活には大きな問題はないが腕を上げるのが痛い。
- 腕が重く感じる。
- 洗濯物干す時が辛い
- 左を下にして寝ると痛い。
- 寝返りで痛みで起きる。
16時間経過
- 腕の痛み、だるさ。
- 2回目の方が1回目に比べ痛みが持続し強い
- 熱なし4人
- 発熱2人
- 頭痛2人
- 強い二日酔いの症状3人
20時間経過
- 腕の痛みはほぼなくなる。
- 倦怠感なしほぼ完全に日常に戻る。
- 2回目は痛み続く
24時間経過
- 熱はほぼ全員改善
- 痛みはマシだが続く。
新型コロナウイルスワクチンの実際と今後の 行方
日本で2月17日からようやく新型コロナウイルスワクチン接種がスタートしました。
4月5日現在、大学病院勤務の医療従事者で2回接種が終わたかどうかくらいで、中核病院ではまだ接種が始まっていない施設もあります。
開業医に至っては、接種された先生はごくわずかです。
一方4月12日からは65歳以上の方の高齢者の接種が始まる予定です。
4月5日現在 日本でできるのはファイザー社のみです。
アストラゼネカ社:1億2000万回分
モデルナ社:5000万回分
に関してはいずれも承認申請中で5月以降に承認される見込みです。
最近ファイザーのRNAワクチンに関して
イギリス株、南アフリカ株などの変異株にも効果があること
液性免疫(抗体産生)のみならず細胞性免疫にも効果があること、リンパ節内に胚中心を形成し記憶細胞もできていることがわかっています。
効果の持続がなんと6ヶ月以上あるそうです。
副反応
打った時の痛みは粗ない様です。
主な副反応として接種部位の痛みや腫れ、頭痛、関節痛、倦怠感です。
症状は1-2日で軽快します
世界の新型コロナワクチン接種状況です。
このグラフを見ていると、日本の対応の遅さに危機感を感じます。
遅れているのはシステム上大人の事情で何やら複雑そうです。
https://www.sankei.com/politics/news/210203/plt2102030008-n1.html?fbclid=IwAR2-1Ixf68xybMD8jPRYfS84R25HxVSChkCdpbOT8DffnSZxY2mT9D215CE
今は少しでも早く多くの人に接種する事が大事なんだと思うのですが。
オリンピックのためにも、世界に先駆けて日本は安全ですよ!とアピールすべきでした。
官僚の方々勘弁してください!!
2月にファイザー社が届いてから3月29日現在550万回分(275万人)ですが、4月だけで1226万回分、5月は4300万回分
さらに5月以降にアストラゼネカ社・モデルナ社が加わるので、うまくいくと下記の図の様になるのでしょうか。
今後に期待です。
調達数と今後の計画
新型コロナウイルス ワクチン接種の状況
医師会から新型コロナウイルスワクチン接種に対する調査の連絡が来る様になりました。
いよいよ日本でも2月下旬から新型コロナウイルスワクチン接種が始まります。
アストラゼネカ社(英国)・モデルナ社(米国)・ファイザー社(米国)と日本政府は正式契約を結び、およそ4億回分のワクチンが導入されます。
さらに日本での生産も行われる予定です。
従来のワクチン(生ワクチン・不活化ワクチン)ではなくmRNAという遺伝子を使ったワクチンです。
ウイルスを弱毒化した生ワクチンや、死んだウイルスやその一部を使う不活化ワクチンは、ウイルスそのものをワクチン材料に使い、それを培養するため年単位の時間がかかります。
今までワクチン開発に3−5年くらいかかっていたのはそのためです。
新型コロナウイルスのパンデミックな感染を受け、全世界の技術者が手掛け、今まで実用化されてこなかった全く新しい手法でワクチンが開発されました。驚異的なスピードでのワクチン開発になります。
厚生労働省提供
日本で予定されているもの
mRNAワクチン (ファイザー社、モデルナ社) | ウイルスベクターワクチン(アストラゼネカ社) |
---|---|
エイズウイルスや癌ワクチンで実験段階 実用化は初めて | エボラ出血熱や先天性疾患で実用化あり |
イギリス45万回
アメリカ2169万回
イスラエル277万回
フランス124万回
ファイザー社が出した有効性調査ですが、アメリカで2回接種7日以上経過した人12.8万人に対し、感染者20名であり陽性率0.015%、38.5℃以上の発熱0名となっており、現時点でもかなり効果のあるワクチンである可能性があります。
また、イスラエルも調査で60代以上で2回のワクチン摂取を終えた75万人のうち、検査で陽性が出たのは531人(0.07%)でした。
保健省では一回目摂取して14日目から感染や重症化の割合が減り始めているとのことです。
新型コロナウイルスは国内外でさらに開発競争が進んでします。
厚生労働省提供
厚生労働省提供
ワクチンの副反応
1月末時点で重篤な副反応はほとんど出ておりません。
データではなく、あくまでも実際にアメリカで受けた知人の話ですが、ワクチン接種での疼痛は殆どないとのことです。(データ上は70−80%に局所疼痛あり)
また副反応も1回接種よりも2回接種の方の方が、全身倦怠感などが強く出ている傾向にあるとのことです。
まとめ
2月1日時点での世界の摂取率はまだ1%です。現時点での高い有効率から、世界中が総力をあげて接種率をあげていくことが大切になってきます。
早期のワクチン接種で感染率・感染者数を下げ無事に経済活動が出来ることを願っています。
また、今回の新型コロナウイルスmRNAワクチン開発を筆頭に、各種のウイルスワクチンの開発が加速しそうです。
東京オリンピック開催有無に関しては神風が吹いても無理かもしれません。しかし1日でも早い世界での新型コロナの収束を願い、奇跡を信じたいです。
中学生になったら子宮頸がんワクチンを!
最近このような葉書が届きました。
子宮頸がんワクチンってなんですか?
まだ公費接種(無料)で間に合いますか?
という問い合わせが来るようになりました。
※上記画像をクリックして頂けましたら、PDF展開します。
※引用元:厚生労働省・ヒトパピローマウイルス感染症~子宮頸がん(子宮けいがん)とHPVワクチン~
子宮頸癌の95%はヒトパピローマウイルス(HPV)が原因になっています。
HPV自体はありふれたウイルスであり、性交渉経験のある男女の50-80%にすでに罹患していると考えられています。
そのうち一部女性にHPVによる細胞の異常(ガン化)が起こります。
その中でも特にHPV16型.HPV18型はガン化の進行が早いと言われています。
HPVワクチン接種でHPV16型.HPV18型の感染を防ぐ可能性が高くなります。
HPV6.HPV11は主に尖形コンジローマ感染の原因になります。
日本で承認されているワクチンは以下です。
日本での定期接種は2020年現在はサーバリックス・ガーダシルの2種です。 公費対象:小学校6年生(年度始め4月1日)から高校1年生(年度末3月31日)
海外ではすでに9つの型のHPVワクチンが公費接種されています。
サーバリックス | ガーダシル | シルガード9 | |
---|---|---|---|
HPVの種類 | 2 | 4 | 9 |
予防するHPV | 16.18 | 16.18 6 .11(尖形コンジローマ) |
16.18.31.33.45.52.58 6.11(尖形コンジローマ) |
接種時期 | 1回目:中1 2回目:初回の1ヶ月後 3回目:初回の6ヶ月後 |
1回目:中1 2回目:初回の2ヶ月後 3回目:初回の6ヶ月後 |
1回目:中1 2回目:初回の2ヶ月後 3回目:初回の6ヶ月後 |
公費・自費 | 公費 | 公費 | 自費(2023年4月より公費予定) |
米国・オーストラリア・イギリス・北欧では積極的に取り組んでおりHPV感染やガン病変の発生が優位に低下しています。 しかし、医療分野で発展途上の日本では増加傾向にあります。文献:https://www.asahi.com/articles/SDI201904041618.html
HPVワクチンは日本で2010年に公費助成になり2013年4月より定期接種化されましたが、失神や持続的な痛み・運動障害が出たという報告が多くなり わずか2ヶ月後の2013年6月、厚生労働省はHPVワクチン接種の積極的推奨の一時中止を決定しました。 定期接種が始まった当初は接種率70%でしたが、近年は1%以下にまで下がってきてしまいました。 その結果接種率の高い世代では、HPV感染や、子宮頸がんリスクの低下を認めていますが、それ以降の世代では、接種前の世代と同程度に戻っています。 HPVワクチン推奨中止から7年経ちますが、いまだHPVワクチン接種後の慢性疼痛などの因果関係の説明がないままです。
HPVワクチン接種後の副作用について
HPVワクチンは筋肉注射であるため、90%以上の方に痛みや腫れなどの局所症状が生じると言われています。
接種後の失神
10代にワクチン接種をする場合、どんなワクチンでも迷走神経反射による失神が起こる可能性はあります。 迷走神経反射は、注射の痛みや恐怖、不安の精神的動揺で自律神経系が刺激され全身の血管床が拡張するため脳血流低下が起こり、一過性に血圧や心拍数が低下し、倒れたりふらっとなったり、気分が悪くなったりする生理現象です。失神後転倒などを防ぐため接種後30分は背もたれのある椅子に座っていただく様お願いします。
複合性局所疼痛症候群(CRPS)や運動障害などの報告について
HPVワクチン接種後に激し痛み、痺れ、脱力が長く続くという報告が多く出されています。
世界中のデータを元に評価したWHOでは、HPVワクチンの安全性を謳われています。 日本の研究でもHPVワクチンの安全性が証明されています。
いわゆる名古屋スタディです。 名古屋市民7万人を対象にしたアンケートで、3万人のデータ解析を行った結果ワクチン接種した人としていない人で特定の症状に差が見られないという結論が得られました。 2015年2月に、ワクチンと症状との因果関係は認められないという以下の論文が出されました。
https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S2405852117300708
しかし、講義を受け名古屋市HPから削除されています。
どんなワクチンにも有効性と有害事象(副反応)は存在します。
HPVワクチンは世界的に推奨されており、ワクチンと「子宮頸がん検診」を受けることでHPVの罹患率の低下、子宮頸がんの低下につながっています。
日本小児科学会・産婦人科学会などはHPVワクチンと 検診を強く推奨する声明を幾度も発表していますが、いまだに厚生労働省は慎重なようです。
2021年に日本に認可予定のシルガード9ですが、定期接種化にはまだまだ時間がかかりそうです。 さらに日本では「子宮頸がん検診」の受診率が低いことが問題になっています。※厚生労働省 https://www.gankenshin50.mhlw.go.jp/campaign_2019/outline/low.htmlより引用
1日でも早い風評被害の払拭を願い、子宮頸がんワクチンの摂取率向上と、HPVウイルス・子宮頸がん罹患率の低下を祈るばかりです。
新型コロナウイルスワクチンの効果90%?
2020年11月9日にファイザー社・ビオンテック社の共同開発による『新型コロナウイルスワクチン』が、90%の予防効果があるとの中間報告がなされました。
記事によると試験参加者が約4万3千人で、94例に発症がありました。
https://www.pfizer.com/news/press-release/press-release-detail/pfizer-and-biontech-announce-vaccine-candidate-against
効果90%、つまりワクチン接種で90%の人が新型コロナウイルス(COVID-19)に罹らないってことなのでしょうか??
計算しやすいように2万人を対象に1万人には本物のワクチン接種、もう1万人には偽薬(プラセボ)と仮定します。
そのうち本物接種で発症した人が5人、プラセボが50人だったとします。
この場合有効率は、1ー[(5/10000)/(50/10000)]×100=90%となります。
これでわかることは、本物のワクチンを接種した1万人のうち5人は感染しましたが、残り9995人に対しては記事がありません。偽陰性かもしれませんし、発症していても症状がないだけかもしれません。つまり残りの人に関しては効果があったかどうか今のところ良くわからないとういう結果になります。
浮かれるのはまだ時期尚早かも
通常ワクチン開発に3−5年はかかるとされていますが、この時点での発表はまだ早いのでは。
ワクチンの持続期間や重症化を防げるかが不明
今回の報告では発症した94人の状態の記載がなく、重症化を防げていたのかがわかりません。
副反応がまだわかっていない
今のところワクチン接種による重篤な副反応は報告されていません。しかし獲得された抗体が免疫反応を過剰にしより重症化する現象(デング熱で見られるADE(Antibody Dependent Enhancement))がある可能性もあります。
輸送・保存条件
今回のワクチンの保存条件はなんとマイナス70℃!
この基準を守れるところはまずないのではないでしょうか?
いずれにせよ、今回の結果は人類にとって明るいニュースですし、今後にとても期待が持てると思います。
今後の開発に期待し、ワクチンが早期に普及してくれることを願うばかりです。
赤ちゃん・子供のスキンケアと保湿剤の塗り方
小児科専門医より、赤ちゃん・子供のスキンケアと保湿剤の塗り方について、ご案内します。
下記より、是非ご覧いただき、参考にしてください。
子供の咳が続くけど、熱はない場合の対処法と治療法
小児科専門医より、子供の続く咳(熱はない場合)の自宅で出来る対処法とクリニックでの治療法などについて、ご案内します。
下記より、是非ご覧いただき、参考にしてください。
新型コロナウイルスによるポピドンヨードを含むうがい液についての誤解
新型コロナウイルスによるポピドンヨードを含むうがい液についての誤解に関しては、詳しくはこちらからご覧ください。
子供の3大夏風邪(プール熱・ヘルパンギーナ・手足口病)
小児科専門医より、子供の赤ちゃん・子供の3大夏風邪(プール熱・ヘルパンギーナ・手足口病)の症状・治療方法などについて、ご案内します。
下記より、是非ご覧いただき、参考にしてください。
赤ちゃん・子供の便秘
赤ちゃん・子供の便秘に悩むお母さん・お父さんへ!小児科専門医より便秘のチェック方法や解消方法などについて、ご案内します。
下記より、是非ご覧いただき、参考にしてください。
ブログを開設しました。
にこにこクリニック、きたむら先生のブログを開設しました。
新型コロナウイルスについてこれまでに分かっている事
こんにちは。にこにこクリニックです。ようやく本格的な冬の気候になってきましたね。
2019年末に中国武漢市において発症した新型コロナウイルスについて現在分かっている範囲でまとめてみました。
初期症状は普通の風邪と同じ発熱・鼻汁・咳です!
重症化で入院して初めて検査できるため、見過ごされいる場合は多いのではないでしょうか。
また、15歳未満の小児に関しては2020年2月4日現在重症化は認めていません。重症感染症の同じコロナウイルス(SARS/MERS)に関しても小児の重症化は認めておりません。
構造上SARSの塩基配列との相同性が高く治療の手かがりにつながるかもしれません。
- 発生:2009年12月 中華人民共和国湖北省武漢市 新型コロナウイルス関連肺炎が発生。
- 疫学:死者これまでのところ、60歳以上でもともと健康状態が悪いという共通点があります。
2020年2月3日時点で感染者20438人死者235人となっています。
感染力はインフルエンザと同等で潜伏期間はWHOによると10日前後と言われています。
SARSの様なコウモリなど野生生物由来の可能性
今のところ小児では少ない
長期予後も不明
主に咳・くしゃみが感染源になります(飛沫感染)。
予防にはマスク・メガネや花粉対策メガネも有効です。
コロナウイルスには迅速キットはありません。
そもそもコロナウイルスって??
発熱や上気道症状を引き起こすウイルスで、人に感染を起こすものは現在6種類あることが分かっています。一般の風邪の原因が4種類、残りはMERSやSARSといった重症感染をするものです。
- 風邪のコロナウイルス(4種あります)
風邪の10~15%(流行期35%)。冬季に流行のピークが見られ、ほとんどの子供は6歳までに感染を経験します。多くの感染者は軽症ですが、高熱を引き起こすこともあります。
- 重症急性呼吸器症候群コロナウイルス(SARS-CoV)
2002年に中国広東省で発生し、半年で30を超える国や地域に拡大しました。WHOの報告によるとSARS患者は8,069人、うち775人が重症の肺炎で死亡(致命率9.6%)。死亡した人の多くは高齢者や、心臓病、糖尿病等の基礎疾患を前もって患っていた人でした。子どもの感染例は殆どなく重症化もありません。
- 中東呼吸器症候群コロナウイルス(MERS-CoV)
2012年にサウジアラビアで発見され、27カ国で2,494人の感染者がWHOへ報告され(2019年11月30日時点)、そのうち858人が死亡(致命率34.4%)。小児の感染者は軽症。
また、冬になるとインフルエンザや○○ウイルスといった風邪が流行しやすいです。
ウイルスには水分が含まれていますが、空気の乾燥によりウイルス中の水分が蒸発することでウイルスが空気中を漂いやすくなります。さらに気温低下で体の抵抗力低下・特に小さいお子様やお年寄りは抵抗力が弱くウイルス感染に罹患するリスクが増えます。
室内の湿度は50~60%を保つのがおすすめです。湿度が40%を下回ると、ウイルスが浮遊しやすくなり、一方で加湿しすぎると結露の原因になってしまいます。