季節の変わり目の咳(※特に梅雨・台風が発生しやすい時期)
夏から秋にかけての台風の季節に季節性の風邪が園や学校で流行することがよくあります。
秋から冬に季節がグッと寒くなる時にも多いです。
特に喘息気味の方は、この時期に症状が悪化してしまう事がよくあり、乾いた咳から始まることが殆どです。
鼻水から咳につながる場合もあります。咳が日に日に悪化し、夜咳でなかなか寝付けなかったり、何度も起きてしまったり、朝方にすごい咳とともに起きてしまう。夜に咳き込んで吐くこともよくあります。
その割に昼から夕にかけては咳は落ち着いていて、園でも特に指摘されません。咳は、次第に痰の絡んだ咳に変わって行きます。夜間にゼーゼーすることも出てきます。咳が犬やオットセイが鳴いているような声になると、クループ症候群や急性喉頭蓋炎を疑い呼吸困難につながる可能性があります。
梅雨や台風の時期に多い子どもさんの咳症状についての動画
咳が続いているけど、熱はないということはございませんか?
受診時は症状が殆どなく過小評価されてしまうこともあります。
原因のほとんどはウイルス感染で、治療は症状に対する対症療法が原則です。
- 痰が多い場合は端を出しやすくする(去痰薬)
- 鼻汁が多い場合は鼻汁を抑える(抗アレルギー薬)
- 咳が多いと咳を抑える(鎮咳薬)
- 気管支を広げ空気の通り道を楽にする(気管支拡張薬)
症状がひどくなっていく場合は抗菌薬やステロイドを使用します。 小学校中学年くらいになると同症状で発熱することもあります。 迅速検査でマイコプラズマ気管支炎・肺炎と診断されることも多いです。 咳が2週間以上続くと百日咳である可能性もあります。
夜中に咳が止まらなくなったら…
- 入浴・加湿器・マスクで十分に湿度を保ってください。
- 加湿器などで部屋を適度な湿度を保ってください。マスクも効果的です。
- 親御さんのタバコは控えてください。
- 少量の冷たい水をこまめに飲ませてあげてください。
- それでも安定しないようであれば、夜間休日診療所を受診してください。
- 翌日は当院や近医を受診してください。