予防接種
予防接種を受けることで、その病気に対する免疫力が作られ、発症や重症化を防ぎます。
多くの人がその予防接種を行うことで、集団の中に感染者が出ても流行を防ぐといった集団免疫効果が発揮されます。
そういうことでワクチン接種することができない人を守るということにも繋がります。
予防接種は病気に罹らなくするためではなく、かかっても重症化を防ぐためにあります。
にこにこクリニックは、定期予防接種の指定医療機関です。
お母さんから受け継いだ免疫は、生まれてから徐々に低下していき、生後12ヶ月頃からは特に病気にかかりやすい期間を迎えます。(その後免疫は年齢とともに発達していきます)
予防接種を受けていなかったために病気にかかり、後遺症を残すこともあります。お子さんの健やかな成長をサポートするためにも、予防接種を正しく活用しましょう。
予防接種はご予約なしで受けられます
当院では、ご予約なしでの予防接種に対応しております。
気になったとき、すぐにお越しいただけます。
予防接種の選択・スケジューリングもお任せください
子供がどの予防接種を受けなければならないのか、受けた方がいいのか、ご不安なときにはお気軽にご相談ください。
多種多様の予防接種がありますので、予防接種の計画を立てるのも大変かと思います。当院では、何をどの時期に受ければいいのか、予防接種の選択・スケジューリングについてのアドバイスもいたします。
右記のように、スケジュールが書かれた用紙もお渡しさせていただいたり、下記よりダウンロードできる『予防接種スケジューラー』というアプリでも予防接種のスケジュールを管理することが可能です。
お気軽にご相談ください。
スマホアプリ『予防接種スケジューラー』
定期接種と任意接種の違い
予防接種は、法律に基づいて各自治体が実施する「定期接種」と、希望者がそれぞれ受ける「任意接種」に分けられます。
定期接種 | 任意接種 | |
---|---|---|
概要 | 法律に基づいて実施される。 ワクチンの種類によって、対象者、接種期間が定められている。 |
個人の希望に基づいて実施される。 |
接種費用 | 原則、全額公費負担(一部自己負担あり)。 | 全額自己負担。 |
任意接種(自費)の費用
予防接種の種類 | 料金 |
---|---|
おたふくかぜ (※予診票ダウンロードはこちら) |
5,000円 |
ロタリックス | 13,000円 |
Hibワクチン | 9,000円 |
肺炎球菌 | 12,000円 |
B型肝炎 | 5,000円 |
4種混合(クアトロビック) | 10,000円 |
BCG | 10,000円 |
MRワクチン(麻疹・風疹) | 10,000円 |
風疹単独 | 6,000円 |
麻疹単独 | 7,000円 |
水痘(みずぼうそう) | 8,000円 |
日本脳炎 | 6,000円 |
2種混合(破傷風・ジフテリア) | 5,000円 |
子宮頸がん | 15,000円 |
インフルエンザ(13歳以上) | 1回:3,000円 |
インフルエンザ(1歳以上13歳未満) | 1回:2,800円/当院で2回目:2,500円 |
予防接種の際に必要なもの
- 母子健康手帳
- 予防接種予診票兼接種票(定期接種の場合)
- 健康保険証
尼崎市以外からお越しの場合、お住まいの地域の役所からの委任状が必要でしたが、新型コロナウイルス対応に伴い、2020年6月現在は委任状なしでも受けられます。
特に里帰り出産の方にとっては便利になりました。
予防接種Q&A
どんな場合に予防接種が受けられないのですか?
・発熱している場合
37.5℃以上を指します。目安として、ウイルス感染症なら1週間程度の間隔を開けてください。
特殊な場合、風疹の場合は治ってから4週間、風疹・水痘・おたふくかぜの場合は2週間程度開けてください。
・これから接種しようとするワクチンで重篤なアナフィラキシー症状を起こした場合
・妊婦さんの麻疹・風疹・水痘・おたふくかぜワクチン
接種後2ヶ月は妊娠を避ける必要があります。これらの生ワクチンは胎児への影響を考え、妊娠中は絶対に接種しない決まりになっています。今のところ妊娠中に接種したことでの胎児の影響は報告されていません。
授乳期に母が接種しても乳児に影響はありません。
川崎病などでヒトガンマグロブリンの大量投与歴がある場合は、6ヶ月を過ぎるまで生ワクチン接種を延期します。
予防接種を受けた後起こりうる副反応は?
接種部位が赤くなる:局所反応です。しこりが数日残る場合もありますが治療の必要はありません。まれに腫れがひどくて服が入らなくなってしまう場合もあります。その場合は一度ご相談ください。
熱が出る:軽度の熱が出る場合があります。接種後24時間以内に38℃台の熱が出て、接種した部位が腫れることが多いです。機嫌が悪くない様であれば一旦おうちで様子を見てください。熱は半日から1日以内に引くことが殆どです。熱がなくてもぐったりしている、熱があってぐったりしている場合はすぐに受診をお勧めします。
おたふくかぜワクチンでは0.05%(2000人に1人)の確率で高い発熱が継続する無菌性髄膜炎になる場合があります。しかし、接種なしでは約2%(50人に1人)に無菌性髄膜炎の報告があり、ワクチン接種した方が無菌性髄膜炎にかかる率が少ないです。
卵アレルギーですが、受けても大丈夫ですか?
当院で使用するワクチンで孵化鶏卵を使用しているものはインフルエンザHAワクチンです。
インフルエンザワクチンは発育鶏卵の尿膜腔で増殖したインフルエンザウイルスを原材料として作られています。ごく微量の鶏卵由来成分があり、これによるアレルギー反応がごく稀に生じる可能性があります。
鶏卵アレルギーがあっても、現在のワクチンの製法ではアレルギー反応を認めた例がごく僅かです。以前はアレルギー検査を行ってからワクチン接種をしていましたが、現在は殆ど検査せずワクチン接種を行います。
卵アレルギーでアナフィラキシーを起こした方や、インフルエンザワクチンで強い副反応が出た方はご相談ください。
MRワクチン・麻疹ワクチン・おたふくかぜワクチンは鶏卵そのものは使用していないので卵アレルギーの方でも全く問題はありません。
自費費用の任意接種は受けるべき?
・おたふくかぜワクチン
感染力が非常に強いウイルスです。10~100人に1人髄膜炎、脳炎、脳漿もあり。難聴(1/1000)、精巣炎卵巣炎、膵炎、妊婦感染で流産の危険性もあります。
・子宮頸がんワクチン(シルガード9)
ワクチンについてはこちら
ワクチン後の入浴はいいですか?
全てのワクチン接種後、副反応などの症状を認めなければ入浴は問題ありません。
接種部位はゴシゴシ擦らずサッと流す程度にしてあげてください。
ワクチン接種後よく揉んだ方が良いですか?
以前の予防接種は筋肉注射が主で、接種後に接種部位をよく揉むことを推奨されていました。
今はほどんどが皮下注射で、免疫獲得への影響に差がないことから推奨されていません。
同時接種がかわいそうで、複数のワクチンを1つの注射器で打って欲しい
異なる種類のワクチンを1つの注射器で混合することは認められていません。同時接種の場合は2.5cm開けて接種することが推奨されています。
今後1本のワクチンで接種できるような時代がやってくると信じています。
同時接種はできますか?
当院では同時接種を推奨しています。次々に新たな公費ワクチンが導入され、予防接種スケジュールが過密になってきています。接種機会を逃してしまう場合があるため、現状に即した対応が厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会予防接種基本方針部会において、同時接種が推奨される様になりました。
ただ、重篤な副反応が出るお子さまもいらっしゃいますので、その場合は何で副反応が起きやすいかを見極めるために1本ずつにしていただく様お願いしています。
乳幼児健診
生後1カ月、3カ月、6カ月、7~10カ月、12ヶ月、1歳6カ月、2歳、3歳と、お子さんの成長の節目のタイミングで行う健診です。
特に、3カ月、1歳6カ月、3歳の健診は、法律により各自治体に実施が義務付けられています。お子さんの健やかな成長、病気の早期発見・予防のためにもできるだけ全8回の受診をおすすめします。
各種検査
アレルギー検査
当院では、アレルゲンに働きかけるIgE抗体の有無を調べる血液検査を行っております。採血のみで結果が分かる検査で、広く普及しています。
迅速検査
インフルエンザ、RSウイルス、アデノウイルス、溶連菌、ロタウイルス、ノロウイルス、ヒトメタニューモウイルスへの感染の迅速検査(キットを用いて簡単に短時間で結果が分かる検査)を行っております。
採血(血液検査)
白血球、CRP、血糖などの値を調べる血液検査を行っております。
尿検査
血尿、蛋白尿、細菌感染の値・有無を調べる尿検査を行っております。
心電図検査
胸の痛みなどが生じたときに、心臓機能の状態を調べる検査です。
エコー検査
胸部、腹部、関節などの状態を超音波で調べます。
スクリーニング検査
弱視についてのスクリーニング検査を行っております。お子さんの弱視は2~3%の割合で起こりますが、4歳までに発見し、早期の治療を行うことで、95%でその改善が可能です。
その他の検査・診断書作成にかかる費用
その他 | 料金 |
---|---|
血液検査 | 4,000円 |
健診(入園前、発達etc) | 3,000円 |
診断書(用紙あり)インフル・溶連菌etc | 1,000円 |
診断書(用紙なし)登園許可書 | 3,000円 |
RS抗原定性(自費)※1歳~ | 1,420円 |
PCR検査 | 30,000円 |